
連載「希望の明日へ―個別具体の中のリアルな真実―」第1章
新企画連載
希望の明日へ
―個別具体の中のリアルな真実―
第1章 「辺境」からの視点
◆ こちらからダウンロードできます。
連載「希望の明日へ―個別具体の中のリアルな真実―」
第1章 「辺境」からの視点
(PDF:471KB、A4用紙6枚分)
1 モンゴル『四季・遊牧』から「菜園家族」構想へ
私たちは長年の間、モンゴルの遊牧地域を考察してきました。今から振り返ってみると、絶えず日本の現実から出発し、そこに据えられた確かな目で見てきたような気がします。そして、異国にむけられたその目は、再び原点とも言うべき日本の現実に注がれ、この反復の繰り返しによって、さらなる思索を深めることができたように思います。こうした調査研究は、学生や多くの住民・市民との連携のもとで続けられてきました。
この活動の中で結実したものがあるとすれば、それは、ドキュメンタリー映像作品『四季・遊牧 ―ツェルゲルの人々―』(三部作全六巻、7時間40分)※ であり、また、日本各地で行われたたこの作品の上映運動と農山村調査を通じて、学生・住民・市民との対話・交流のなかで培われてきた、「菜園家族」構想をあげることができます。
続きを読む