連載「希望の明日へ―個別具体の中のリアルな真実―」第2章3節
新企画連載
希望の明日へ
―個別具体の中のリアルな真実―
第2章 人間復活の「菜園家族」構想
3 自然の摂理と「菜園家族」
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連載「希望の明日へ―個別具体の中のリアルな真実―」
第2章 人間復活の「菜園家族」構想
3 自然の摂理と「菜園家族」
(PDF:564KB、A4用紙10枚分)
3 自然の摂理と「菜園家族」
自然界を貫く生成・進化の「適応・調整」(=「自己組織化」)原理
21世紀の社会構想、つまり「菜園家族」構想は、ある意味では、自然への回帰によって今日の市場原理至上主義「拡大経済」を止揚し、自然の摂理に適った精神性豊かな社会の構築をめざすものである、と言ってもいいでしょう。
そこで、「菜園家族」構想をより深く理解するために、ここでは次の2つのことについて根源的次元に立ち返り、あらためて考えてみたいと思います。1つは自然界を貫く生成・進化の原理とはいったい何なのか、もう1つはその原理と私たち人間社会とはどのような関係にあるのか、といった問いです。
四十数億年前に地球が誕生して以後、気も遠くなるような長い時間をかけて、地球が変化する過程で起きた緩慢な化学合成によって、生命をもつ原始生物は出現したと考えられています。それが、今からおよそ38億年前、太古の海にあらわれた最初の生命です。それは単細胞で、はっきりとした核のない原核細胞生物であったといわれています。
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