Nomad憲章
※当研究庵の趣意は、以下の「里山研究庵Nomad憲章」のかたちに簡潔にまとめました。ご一読ください。
人間の欲望と欺瞞と不条理を
際限なく拡大し
精密化・複雑化・巨大化への
自己運動を続ける
現代科学技術3・11フクシマ原発事故によって
パンドラの箱の蓋が開けられ
「収拾不能」の事態に陥った今
現代科学技術を手放しで
礼賛して済む時代はとうに終わった妖怪としか言いようのない
この巨体は
大自然界の摂理に背き
ついには自己制御不能に陥り
同行者であり、主でもある資本に
人類を丸ごと生け贄として
捧げるとでもいうのであろうかついには人間を
苦悶と絶望と破滅の淵に追い込んだ
18世紀イギリス産業革命以来の
呪われた近代21世紀
それでも人々は
失意のどん底から這いあがり
生きとし生けるものすべてが
共に助けあい
共に笑顔で喜びあえる
そんな世界を夢見て生きるのです人は明日があるから
今日を生きるのです18世紀以来
近代社会の根底の基礎を成す
根なし草同然の賃金労働者は
はたして人間永遠不変の
社会的生存形態なのか近代を超える究極のカギは
この現代賃金労働者を止揚し
「菜園家族」という
新たな人間の社会的生存形態を創出することにある
まさにこれこそが人類に課せられた
21世紀最大の課題ではないのかすでにその時機は到来している
静かなる
菜園家族レボリューション
本来、このフレーズには
殺伐とした今日のこの時代を
せめてもまともに生きたいとする
人間の揺るぎない生への根源的な欲求と
原初への回帰と近代超克の
飽くなき情念が秘められている森と海を結ぶ流域のひろがりに
週休2+α日制の「菜園家族」型ワークシェアリングのもと
家族を、そして地域を基盤に築く
自給自足度の高い
生活・生産の社会的必要エネルギー総量の
革命的低減をもたらす
自然融合の健やかなライフスタイルまさにそれは
原発のない
「菜園家族」・「匠商家族」基調の
CFP複合社会※を経て
市場原理に抗する免疫的自律世界
つまり自然循環型共生社会の形成であり
大地に根ざした
精神性豊かな生活世界の創造なのである21世紀人々は
大地への回帰と人間復活の
高度自然社会への壮大な道を歩みはじめるのです2014.3.11 あの時から3年 思いあらたに
里山研究庵Nomad
※ CFP複合社会
Cは資本主義セクターC(Capitalism)
Fは家族小経営セクターF(Family)
Pは公共的セクターP(Pubulic)